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使い続けることの意味

オーディオの世界で名機と称される器械は数えきれないほどある。
ところが「名機」の定義は?となると誰もが認める答えはないように思う。ノスタルジック情緒的な話は除いて音というのは、空気の振動を通してイメージする世界。画像なら10人中9人が一致する評価だろうが、目に見えない音の世界はアタマで咀嚼する工程を経由する。経由するアタマの中は人それぞれでデリケート極まりなくてラチが明かない。
IMG_9127.jpg
30年以上も前、機器のチョイスは怪しい情報と適当な試聴で・・・それもあればいい方で期待と不安の雲をつかむ賭けに似たスリルを味わう事になる。
私は器械をとっかえひっかえ10年ほど経って、プリ3代目としてヒョンなきっかけでマッキンC29を迎え入れた。躍動感に満ち溢れた音に感激。何よりも適度にザラッとした、シルクと違うオーガニックコットンのような質感にEpockと断定「一生もんだ!」とピン!ときて、ようやく怪しい賭けに勝った喜びで飯も食わず20時間も美酒に酔いつつ聴いただろうか・・・
この時間内にC29を中心にマルチ、パワーアンプもMclntoh、鳴っていたのがLE8TだったのでスピーカーはJBLと方向性、構成まで決まった。
報道カメラマンならNIKONかCANONの選択に似た、将来をも左右する重大な決断を下してしまったのだ。

あとは・・・・・鳴ってくれなきゃ自己責任 生かすも殺すも自分次第


カメラでも・・・風景写真を始めるに当たって先輩諸氏のアドバイスも振り切って、私は大胆にもいきなりHasselblad500CMとフィルムマガジン、カネもないのでツァイスレンズ1本だけを仕事帰りに新橋駅近くの銀座レモン社で購入。新幹線で箱から取り出し、取説と交互に眺めて感触を確かめた。
この露出計もないオール機械式のプロ用名機・・・無謀な買い物とは知りつつも買ってしまった。買ってしまったからには仕方ない。

元来怠け者の自分に・・・放り出すか、使いこなすかの試練。つまり「追い込み漁」の発想なのだ。これはC29で覚えた自己改革法なのだ。

プロ用中判カメラもC29も・・・眺めただけでピンとくるニオイがある、威風堂々風格がある。
いい道具というモノに共通していえることに、使う側に「疑いの余地を与えない」
いい音、いい写真が撮れない! とボヤけば まだまだ修行が足りない!と一喝
頑張った分だけ底知れない能力をチラチラ小出しに見せる。難しい要求にもヤル気次第で呼応してくれる。
優れた道具とはそんな高貴なもので、使う側次第で微笑んだり不機嫌になったりもする。

永いこと泣き笑いを共にしたC29はメンテしながらずーっと使い続けます。
疑ったことも、限界を感じたこともありませんし・・・ 
義理も恩もある、私にとっちゃ~かけがえのない銘器なのです。

C29に何か問題でも?
肌にピタッとくるオーガニックコットンの感覚わかりますか?


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